高沢 

略歴

新潟県旧栃尾市に生まれ、新潟市寺尾で少年時代を過ごす。県立新潟高校在学中、単独米国アラスカ州に渡る。2年間大自然の中で暮らした後、ワシントン州の一般大学在学中に音楽に目覚める。コンスタンス キーン女史の門下生として、ニューヨークマンハッタン音楽院で修士号取得。同音楽院在学中、ベートーベンの権威シュナーベルの息子カール ウルリッヒ シュナーベルや、ウラディミール フェルツマンらのマスタークラスで演奏する。また、室内楽をアートゥル バルサム氏に就き、クナイゼルホール室内楽音楽祭にも参加。

メリーランド州立大学から大学院フェローシップを受け、特待生として同博士過程に進み、トーマス シューマッカー氏に就く。在学中、ワシントンDCケネディセンターの主催で、20世紀のピアノ曲を集めたプログラムでリサイタルを企画した。博士号論文に、アメリカの音楽家、教育家また評論家でもあったアブラム チェイスンズの生涯と、功績について書き、その抜粋が、ピアノ専門誌「クラビア」に掲載される。

演奏では、ウルリッヒ賞、エリザベス デイヴィス コンクール1位などを獲得し、ミュー ファイ エプシロン国際音楽コンクール本選出場なども果たした。イギリス、イタリア、ポーランドでの演奏会のほか、アメリカ各地で意欲的な活動をしている。特に、チェコ共和国大使館でのリサイタルでは、「繊細なタッチ」をワシントンポスト紙に評価された。普段あまり聞かれることのない優れた曲をプログラムにとり入れることをモットーに、現代曲はもとより、哲学者ニーチェの作曲した音楽を紹介するプロジェクトも手掛けた。その一環として、20037月に、委嘱曲世界初演とアメリカ人の作品の日本初演を主体とした曲目で東京オペラシティでのデビューを果たした。

現在、ロードアイランド州立大学音楽学部准教授。同大学でピアノと楽理を教えるほか、毎年恒例の「ピアノの祭典」を企画、指導している。